その日、日本思想史家や文化人類学者、民俗学者、採集家、写真家、ウェブデザイナーらが、栃木県のとある山上の宿に集った。村の寄り合い、江戸時代の読書会、鯰絵、沖縄の模合や生年祝いなど、アジアに息づくオルタナティブな合意形成の実例を手がかりに、オランダの人たちとともに分断の時代における新しい「協働のかたち」を探った交流合宿。その模様を一冊にまとめた、オランダ文化プログラムとのコラボレーションによる特別編集号。
【目次】
Photo Document
山の寄り合い YORIAI ON THE HILL
Foreword
沈まぬためにともにある Staying Afloat, Together
アジアンバナキュラー 4つのアイデア
4 Ideas from Asian Vernacular
Introduction
なぜ寄り合いなのか WHY? YORIAI?
Session 1 読書会 Dokushokai
Session 2 模合 Moai
Session 3 鯰絵 Namazu-E
Session 4 干支／生年祝い Eto／Seinen-Iwai
鯰絵、もしくは江戸の人びとはいかに自然災害を受けとめたのか
NAMAZU-E, or How to Cope with Natural Disaster
Afterword
寄り合いを終えて YORIAI AND BEYOND
【参加者たち】
前田勉｜Tsutomu Maeda
平野（野元）美佐｜Misa Hirano Nomoto
工藤沙希｜Saki Kudo
畑中章宏｜Akihiro Hatanaka
ヴィンセント・スキッパー｜Vincent Schipper
サアダ・ノールハッセン｜Seada Nourhussen
黒木晃｜Akira Kuroki
白石洋太｜Yota Shiraishi
山本浩貴｜Hiroki Yamamoto
吉田勝信｜Katsunobu Yoshida
久家靖秀｜Yasuhide Kuge
山下正太郎｜Shotaro Yamashita
若林恵｜Kei Wakabayashi
小林翔｜Sho Kobayashi
【書籍情報】
書名：『WORKSIGHT［ワークサイト］28号 山の寄り合い Yoriai On The Hill』
編集：WORKSIGHT編集部（ヨコク研究所＋黒鳥社）
ISBN：978-4-7615-0935-4
アートディレクション：藤田裕美（FUJITA LLC）
発行日：2025年8月26日（火）
発行：コクヨ株式会社
発売：株式会社学芸出版社
協力：Nieuwe Instituut、お丸山ホテル
判型：A5変型／128頁
定価：1800円＋税